●薬膳の基本的な考え方について

1.体を温める食べ物 冷やす食べ物(食べ物や生薬の四性)

中国の家庭ではお母さんが、季節や家族の体調や見ながら、食卓に出す料理を決めるということが普通に行われています。
「体を温める」「体を冷やす」という表現は日常生活で、普通に出てくる言葉です。

中国の女性は、果物は冷蔵庫から出し常温に戻してから食べ、
生野菜をあまりお食べません。
北京では夏、体の熱を冷ます働きがある緑豆のお粥を食べる習慣があります。
こうした生活習慣や風俗はまさに中医学の考え方と合致しています。
中医学では、食材や生薬の性質の偏りを「温・熱・寒・涼」の4性に分け、
これに性質が平和な もの(平性)ををあわせて五つの性質に分類しています。

熱性は温性より偏りが激しく、寒性は涼性よりも偏りが多いということはありますが
まずは大まかに3つの分類で食べ物の性質を理解していきましょう。

●体を温める食材や生薬
主にからだを温め、気や血を通じさせ、からだのはたらきを高めます。
寒邪によるかぜ(寒さにあたり、邪気が体に入り、悪寒、体が痛み、汗が出ないなどが主症状)にも使われます。
食べ物ではスパイス類や動物の肉などの多くが温熱性を持っています。


代表的な食物と生薬
胡椒 唐辛子 花椒(中国の山椒) 羊肉 くるみ 鶏肉 えび
生姜 ねぎ にら 黒糖 桃 
高麗人参 肉桂 紅花など

●体を冷やす食材や生薬

からだにこもった熱を冷まし、潤いを与えたり、解毒する働きなどを持っています。
熱邪によるかぜ(高い熱が出て、悪寒があまり無く、喉の痛みなど炎症などが主症状) にも使われます。食べ物では主に夏に取れる食べ物や水産物は寒涼の性質を持っています。

代表的な食物と生薬

小麦 ほうれん草 蟹 アサリ タコ トマト 茄子
キュウリ ゴボウ 苦瓜 大根 海苔 冬瓜 
西瓜 マンゴー バナナ 柿  緑豆 はと麦 菊花など

●偏りがない性質(平性)の食材や生薬

温熱性や寒涼性など、性質に偏りがあまりないものを平性と言います。平性の
食べ物や生薬はからだに不足している栄養(気・血・津液・精)を補うはたらき(補虚)
のはたらきをもち、比較的、消化吸収がしやすい食べ物や生薬が多いのが特徴です。


代表的な食物と生薬

とうもろこし 大豆 黒豆 卵 豚肉 鴨肉 スッポン 木耳(きくらげ)
蜂蜜 米 シイタケ しめじ ジャガイモ にんじん 里芋 
サツマイモ キャベツ










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