●五味とは
薬や食材の味を分類した物を薬味と呼びます。辛味(しんみ)・甘味(かんみ)・酸味(さんみ)・苦味(くみ)・鹹味(かんみ)
の五味に分類されます。生薬や食材の五味は、味覚として感じる味によって分類されている場合もありますが 、生薬や食材がもつ
「はたらき」から五味が決められている場合もあります。 例えば唐辛子や生姜は、辛味で実際に辛い味がしますが、同じ辛味とされている、紅花や陳皮を食べても辛い味はしません。
※他に淡味(むくみなどによい 利尿作用がある)と渋味(出すぎを引き止める)もあります。
●辛味(しんみ):辛い味です。辛辣(しんらー)といわれる刺激のある食べ物です。 など辛味の食物や生薬にはからだを温め、血行を良くし(活血)、発汗を促進したり(発散)「気」の巡りを良くする(行気)のはたらきがあります。風邪の治療などによく使われます。
代表的な食材 ねぎ、しょうが、花椒、唐辛子、小茴香(フェンネル)八角 陳皮 紅花 シナモン
など
●甘味:甘い味です。 甘味の食物や生薬には滋養作用があり、「気」や「血」を補い、体力を増進します。食べると疲れが取れます。他に、からだに潤いを与えたり、痛みを和らげるはたらきもあります。淡味は主に利尿作用を持つものが多く、むくみ(水腫)に効果的です。
代表的な食材 とうもろこし、小麦 米、 大豆 ジャガイモ サツマイモ くり にんじん 百合根 なつめ 蜂蜜など
●酸味:酸っぱい味です。渋味もここに分類されます。
酸味の食物は肺の収縮を助ける働きや、出て行き過ぎている体液や血液などを強く引き留める働きなどがあります。
また酸味のある食物には津液を作り出す作用があります。汗を止めたり、頻尿の時、精液漏れ等に使われます。
代表的な食材 りんご レモン 梅 酢 みかん だいだい 五味子 山査子(さんざし)
※渋味の食材や生薬には、酸味とおなじ引き締めるはたらきがありますが津液を生み出す
●苦味(くみ):苦い味です。
苦味の食物や生薬にはからだの上の方にこもった熱の邪気を取り除く (清泄、降泄、通泄瀉)はたらきがあります。のぼせやイライラなどを鎮めたり(瀉火)、からだに余分な水である「湿」を、乾かすはたらき(燥湿)があります。熱病(熱邪により高熱が出る病気)の治療によく使
(生津)のはたらきは有りません。(銀杏 柿 蓮の実など)
代表的な食材 苦瓜 クワイ 蓮の葉 銀杏 たけのこ よもぎ 決明子(けつめいし)杏仁 陳皮 菊花など
●鹹味(かんみ):塩辛い味です
鹹味の食物や生薬には、固くなったしこりのようなものを軟らかく潤して下す作用(軟堅・散結・瀉下)や、気持ちや熱などを鎮静させる作用があります。解熱作用や便秘などにも良いとされます。
代表的な食材 昆布 イカ 蟹 塩 醤油 海苔 豚のレバー 卵 牡蠣(かき) なまこ クラゲ シジミなど
|